兵庫県私立小学校連合会
会長 鈴木 良孝
特徴ある学校で、豊かな個性を育む
兵庫県には11校の私立小学校があり、それぞれ特徴的な教育を行っています。設立された歴史も異なり、建学の精神や教育理念も違いますが、各校とも創立者の理念が連綿と受け継がれ、ゆるぎない教育方針に従って、魅力あふれる人づくりに向けた教育にじっくりと取り組んでいます。
最も注目していていただきたいのは学習面です。各学校がそれぞれ長年にわたる創意工夫の蓄積や研究成果にもとづく独自の特色あるカリキュラムを編成し、多彩な授業を展開しています。たとえば教科担任制や専科制を導入して質の高い授業を実現している学校や、ネイティブスピーカーと日本人教師のティームティーチングによる英語教育をいち早く取り入れ、ホームステイなどの国際交流に努めている学校、また、ICT機器を活用して情報教育に力を入れている学校やプログラミング教育を取り入れる学校、一方では日本の伝統文化に基づいて豊かな情操を育んでいる学校など魅力的な取り組みが多く見られます。
また、かけがえのない存在である子どもたちの安全面を重視した取り組みにも工夫を凝らしています。登下校時や校内の安全を確保するため、警備員の配置や入校証の導入、登下校のメール連絡システムを導入するなど、各校が万全の注意を払い、安全確保の取り組みに力を注いでいます。
さらに、多彩な行事や校外学習も私立小学校ならではの魅力です。運動会や舞台発表会(音楽や劇)、修学旅行、キャンプ、臨海学舎など、子どもの成長に合わせて工夫された行事が子どもたちに感動をもたらし、心身の豊かな成長につながっています。
また、兵庫県私立小学校連合会でも、ポートボール大会や陸上記録会等各校が参加する全県的な行事を開催し、他校の児童との交流を促し、視野を広げる一助としています。
著しい少子化により小学校就学年齢人口が大幅に減少する中、公立小学校は学校数が減少していますが、私立小学校への需要は依然として高く、学校数も増えています。それは、施設や設備が充実し、のびのびと長所を引き出す私学教育への期待の高まりを反映したものといえます。また、卒業生にも母校意識が強く、社会に出てからも強い絆で結ばれていることも心強く、安心感を与えます。
こういったそれぞれの学校が持っている特色や魅力を直接伝えるため、各校とも、入学説明会、学校見学会、公開授業なども積極的に行っています。
また、当連合会でも私学教育の特色をできるだけ多くの皆様にお伝えするため、私立小学校フェアをはじめ、各種進学相談会を積極的に行っていますので、このような機会を捉え、私立小学校の魅力を実感していただければ幸いです。